タクシー業界の給与形態は,基本的に歩合制となっています.。しかし、この歩合制にも何種類かの形態があり、それぞれにメリット、デメリットが存在します。
それでは順に紹介していきます。
タクシードライバーの給与形態は3種類!
A賃金!
俗に言われるA賃金と言われるもので、固定給+歩合給+賞与という形態のものになります。変動しない固定給があり、ある一定の決められた売上を超えた時点で、歩合給としてプラスされるというものです。
A型賃金のいい所!
タクシードライバーで生計を立てる中で、A型賃金のメリットは、他の二つの給与形態と比べて、基本給が確実に決まっているということです。
もしタクシードライバーに転職する際に、右も左も分からないまま、完全歩合給の給与形態の場合、気持ち的に不安なところと、十分な売り上げを得られなかった時には、給与がものすごく少なくなってしまうという危険があります。
このため固定給が決められている方が、初めてタクシードライバーになられても、安心できる部分になります。
A賃金の悪い所!
A型賃金のデメリットは、固定給部分が安定しているため、歩合の影響があまりなくなります。 乗り番の状況によっては、ものすごく運収が上がる時もあります。 そういう場合においては、歩合の割合が少なくなるため 、給与の上げ幅も少なくなります。
この A型賃金は、タクシードライバー初心者にとってはありがたい給与形態ですが、あまり仕事をしなくても基本給が入ってくるという面があるので、あまり働かないドライバーにとっても有利な状況になっています。そういった観点から 最近のタクシー会社において、この a型賃金の給与形態をとっているところは、少なくなっているのが現状です。
B型賃金!
このB型賃金というのは、タクシー業界で言うところの完全歩合給という給与形態になります。 毎月の売上に対して何%と言う数字が決められていますので 、タクシードライバー経験者であれば、この給与形態が一番魅力的であり、人気もあります。
頑張れば頑張った分だけ稼げる、大変魅力的な給与形態です。
B 型賃金のいい所!
この B 型賃金は、タクシードライバーの給与形態では一番わかりやすく、売上X歩合(%)と決められているため、単純明快な給与形態です。
経験豊富で、仕事真面目な方にとっては、自分の頑張りがそのまま跳ね返ってきますので、働きがいがある給与形態です。
これはタクシー会社にとってもメリットで、 売り上げがない人に給与支払う必要がないので、タクシー会社にとっては 魅力的な給与形態とも言えます。
B 型賃金の悪い所!
この B 型賃金は、完全歩合制であるため、タクシードライバーの売上が上がらないと、給与がものすごく減ってしまうと言うリスクが伴います。
タクシードライバーの売り上げというのは、一般の企業でも同じだと思いますが、忙しい時期と暇な時期とがあります。 一番変動が大きい給与形態なだけに、給与の上下動が激しいという面が存在します。
AB型賃金!
現在のタクシー会社の主流となっているのが、この AB型賃金です。この AB型賃金という給与形態は、 A型の良いところ B 型の良いところを合わせた、改良型の給与形態です。
AB型賃金のいい所!
この AB型賃金の給与形態は、 A型賃金の安定性と B 型賃金の自分が頑張った分が給与に 加算されるという、いいとこ取りの給与形態です。
AB型賃金の仕組みは、固定給+歩合給+賞与となっており、 売上を超えた部分が賞与として積み立てられ 、月々の給与は安定しますし、頑張ったぶんだけ賞与にも跳ね返ってきます。頑張りがいのある給与形態だと考えられます。
AB型賃金の悪い所!
AB型賃金と言っても、各タクシー会社により、規定や計算方法が様々で、分かりにくいところがあります。この辺りは、会社選びや面接時によく確認されるようにしてください。
給与形態には注意が必要!
タクシー業界の給与形態というのは、少し分かりにくく難しいところがあります。自分も今タクシードライバーをしていますが、計算方法は本当に分かりにくいです。
それに、各タクシー会社によっても、計算方法や割合などが変わりますし、一度目の給与を頂いてみないと明細はわかりません。